2006年10月17日
第七回報告
●プログラム
--会--
日時 平成17年11月12日(土)13:00-17:30
会場 岡山大学一般教育棟D棟D218
12:30- 受付開始(その他の準備等も開始)
13:00-14:20 テープ① 森千枝見氏
14:30-15:50 テープ② 桜木ともみ氏
16:00-17:20 テープ③ 渡部倫子氏
17:20-17:30 事務連絡等
18:15前後- 懇親会
--懇親会--
日時 同日18:15前後-
会場 ロイヤルホテル
会費 3000円前後
●会費について
・関西OPI研究会あるいは日本語OPI研究会に所属している方:無料
どちらにも所属していない方:初回無料。
二回目以後はいずれかの会のメンバーになっていただくことを参加条件とします。
(ただし、日本語OPI研究会はテスターのみに入会資格を与えていますので、
実質上関西OPI研究会に入会していただくことになります。年会費:2000円(今
日現在))
※我々の会は、関西OPI研究会に準ずるという形をとっております。
関西OPI研究会では、初回の見学は無料ですが二回目以降の参加については会に入会
することを
条件にしています。何卒ご了承下さい。
なお、2月の会の段階ではこの件について何もアナウンスをしておりませんでしたの
で、
二月の会に参加された方も、今回に限り「初回参加」といたします。
●当日の運営費について
コピー代のみ実費をいただきます。
当日、配布する資料の枚数分×10円の代金をいただきます。
なお、当会では茶菓は一切用意しませんので、各自ご用意下さい。
テーマ「中級-上」
テープ① 渡部倫子
1.レイティングについては,典型的な「中級-上」という意見で一致した。
理由(1) 段落で発話する兆しが見えるが,「あのー」というフィラーやポーズが多い。
理由(2) 「料理」「ドラマ」「トランプ」の3つの話題のうち,「ドラマのストーリー」
「トランプのルール」の説明部においては,タスク達成とは言い難い。
理由(3) ロールプレイ「アルバイトを休む」については,理由を言って休むことは出来るが,
「どうして急に言うのか」という質問に対しては対処しきれない。
2.一日の出来事についての質問は,フロアを確定するためにも,中盤よりも序盤にするべきというアドバイスを得た。
3.テープでは,「中級-上」か「上級-下」で迷ったため,一番初めの話題で超級の突き上げ
「~についてどう思いますか」を行い,上限を測定した。この手法について議論がなされ,
「中級-上」か「上級-下」かを判断する際には有効なのではないかという意見が出た。
4.上級の突き上げを見直したいという意見が出た。話題によって説明・描写・比較に難易度の差があるのでは
ないか,話題を提示する順序や,質問のバリエーションを再考したい。
テープ②森千枝見氏
レベル:中級の上(マレー語母語話者,男性)
【レイティングについて】 認定ラウンドに提出したトレーナーのお墨付きテープ
【本人(森)の反省】
・突き上げが弱く,超級の質問がほとんどないために,「上級でない」というよりは 「中級としかいえない」
というテープになっている感が否めない
【参加者の意見等】
①テスターの技術
・テスターが質問を細かく投げかけるしてしまっているために,答える際に大きな段落を必要としないという
状態になっているのでは? ⇒対処法:「どんなNですか」「エピソードをはじめから終わりまで」というよ うに
全体を答える必要のある問にする
・話題が学校,家族に関するものばかりであるため,もっと広げる必要がある
②被験者のパフォーマンス
[文の型,段落について]→パフォーマンスにムラがあり,判定に迷う
良くない点
・助詞の脱落が多く,また単純な名詞の羅列による文で回答することがある
良い点
・説明においては,重要な部分をはじめに答え,順におって説明することが出来る
・単語の言い換え(説明)も出来ている > ・文はシンプルだが,ヴォイスの使用(授受補助動詞・受身等)がうまく,
短い 発話で要領を得ている答え方である
[話し方]
・発音が悪い。「普通の母語話者」が理解できるかどうか疑問であり,この点も上 級でないという
判断に関わるのでは
・フィラーが少なく,聞きづらい。
・訥々と話す。
[ロールプレイ](上級:学校を休む許可をもらう)
・最低限の機能は果たしているが,「休まなければなりません」等の直接的な表現であり,社会言語学的には
問題がある。上級としてタスクを達成しているとはいえな い
テープ③ 桜木ともみ
被調査者:インドネシア語母語話者,女性
今回用いたテープは,「トレーナーのお墨付き<中-上>」でしたが,被験者の話し方の特徴やタスクが
達成したか否かについて多くのコメントがあり,レベルについて意見が分かれました。
この被験者の特徴について,「中-上」としての問題点として,主に以下のような 点が上がりました。
・自発的に発話を続けるが,自分で話を終わらせることが困難
・複文は決まりきった表現が多く,バラティーに乏しい
例えばテ形接続や,「~ので,~」「それから」 >
・料理の説明では語彙が豊富なため説明が分かるが道順やドラマの説明は分かりにくい
以上の特徴について,「中級-上」と判定するための着目点が問題となりました。特に,話が途中で分からなくなったり
文法的な間違いが多いことを見ると,「中- 中」ではないかという意見がありましたが,
同時に自発的に発話を続けて間違っているため,質問に答えた部分で判定するべきだとする意見も出ました。
このような「おしゃべりなタイプ」の対策としては,最後まで文がきちんと言えるかどうか,話題をまとめられるかを
確認できる話題やタスクを扱うということが提案 されました。例えば,RPなどでタスクを達成するために,話題を自分
で始めて自分で 終わらせる必要のあるタスクを選ぶ,などが考えられます。今回の被験者に対して も,
複数の方法でタスクが達成できているかどうかの確認を行っていれば,判定の際に役立ったと思いました。
--会--
日時 平成17年11月12日(土)13:00-17:30
会場 岡山大学一般教育棟D棟D218
12:30- 受付開始(その他の準備等も開始)
13:00-14:20 テープ① 森千枝見氏
14:30-15:50 テープ② 桜木ともみ氏
16:00-17:20 テープ③ 渡部倫子氏
17:20-17:30 事務連絡等
18:15前後- 懇親会
--懇親会--
日時 同日18:15前後-
会場 ロイヤルホテル
会費 3000円前後
●会費について
・関西OPI研究会あるいは日本語OPI研究会に所属している方:無料
どちらにも所属していない方:初回無料。
二回目以後はいずれかの会のメンバーになっていただくことを参加条件とします。
(ただし、日本語OPI研究会はテスターのみに入会資格を与えていますので、
実質上関西OPI研究会に入会していただくことになります。年会費:2000円(今
日現在))
※我々の会は、関西OPI研究会に準ずるという形をとっております。
関西OPI研究会では、初回の見学は無料ですが二回目以降の参加については会に入会
することを
条件にしています。何卒ご了承下さい。
なお、2月の会の段階ではこの件について何もアナウンスをしておりませんでしたの
で、
二月の会に参加された方も、今回に限り「初回参加」といたします。
●当日の運営費について
コピー代のみ実費をいただきます。
当日、配布する資料の枚数分×10円の代金をいただきます。
なお、当会では茶菓は一切用意しませんので、各自ご用意下さい。
テーマ「中級-上」
テープ① 渡部倫子
1.レイティングについては,典型的な「中級-上」という意見で一致した。
理由(1) 段落で発話する兆しが見えるが,「あのー」というフィラーやポーズが多い。
理由(2) 「料理」「ドラマ」「トランプ」の3つの話題のうち,「ドラマのストーリー」
「トランプのルール」の説明部においては,タスク達成とは言い難い。
理由(3) ロールプレイ「アルバイトを休む」については,理由を言って休むことは出来るが,
「どうして急に言うのか」という質問に対しては対処しきれない。
2.一日の出来事についての質問は,フロアを確定するためにも,中盤よりも序盤にするべきというアドバイスを得た。
3.テープでは,「中級-上」か「上級-下」で迷ったため,一番初めの話題で超級の突き上げ
「~についてどう思いますか」を行い,上限を測定した。この手法について議論がなされ,
「中級-上」か「上級-下」かを判断する際には有効なのではないかという意見が出た。
4.上級の突き上げを見直したいという意見が出た。話題によって説明・描写・比較に難易度の差があるのでは
ないか,話題を提示する順序や,質問のバリエーションを再考したい。
テープ②森千枝見氏
レベル:中級の上(マレー語母語話者,男性)
【レイティングについて】 認定ラウンドに提出したトレーナーのお墨付きテープ
【本人(森)の反省】
・突き上げが弱く,超級の質問がほとんどないために,「上級でない」というよりは 「中級としかいえない」
というテープになっている感が否めない
【参加者の意見等】
①テスターの技術
・テスターが質問を細かく投げかけるしてしまっているために,答える際に大きな段落を必要としないという
状態になっているのでは? ⇒対処法:「どんなNですか」「エピソードをはじめから終わりまで」というよ うに
全体を答える必要のある問にする
・話題が学校,家族に関するものばかりであるため,もっと広げる必要がある
②被験者のパフォーマンス
[文の型,段落について]→パフォーマンスにムラがあり,判定に迷う
良くない点
・助詞の脱落が多く,また単純な名詞の羅列による文で回答することがある
良い点
・説明においては,重要な部分をはじめに答え,順におって説明することが出来る
・単語の言い換え(説明)も出来ている > ・文はシンプルだが,ヴォイスの使用(授受補助動詞・受身等)がうまく,
短い 発話で要領を得ている答え方である
[話し方]
・発音が悪い。「普通の母語話者」が理解できるかどうか疑問であり,この点も上 級でないという
判断に関わるのでは
・フィラーが少なく,聞きづらい。
・訥々と話す。
[ロールプレイ](上級:学校を休む許可をもらう)
・最低限の機能は果たしているが,「休まなければなりません」等の直接的な表現であり,社会言語学的には
問題がある。上級としてタスクを達成しているとはいえな い
テープ③ 桜木ともみ
被調査者:インドネシア語母語話者,女性
今回用いたテープは,「トレーナーのお墨付き<中-上>」でしたが,被験者の話し方の特徴やタスクが
達成したか否かについて多くのコメントがあり,レベルについて意見が分かれました。
この被験者の特徴について,「中-上」としての問題点として,主に以下のような 点が上がりました。
・自発的に発話を続けるが,自分で話を終わらせることが困難
・複文は決まりきった表現が多く,バラティーに乏しい
例えばテ形接続や,「~ので,~」「それから」 >
・料理の説明では語彙が豊富なため説明が分かるが道順やドラマの説明は分かりにくい
以上の特徴について,「中級-上」と判定するための着目点が問題となりました。特に,話が途中で分からなくなったり
文法的な間違いが多いことを見ると,「中- 中」ではないかという意見がありましたが,
同時に自発的に発話を続けて間違っているため,質問に答えた部分で判定するべきだとする意見も出ました。
このような「おしゃべりなタイプ」の対策としては,最後まで文がきちんと言えるかどうか,話題をまとめられるかを
確認できる話題やタスクを扱うということが提案 されました。例えば,RPなどでタスクを達成するために,話題を自分
で始めて自分で 終わらせる必要のあるタスクを選ぶ,などが考えられます。今回の被験者に対して も,
複数の方法でタスクが達成できているかどうかの確認を行っていれば,判定の際に役立ったと思いました。
Posted by つんこ at 17:13│Comments(0)
│中四国例会報告
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